不倫関係にある既婚男性の奥さんから慰謝料を請求された方の多くは、焦りと不安ばかりが募り、どのように対処すべきか分からず悩んでおられるでしょう。
不倫相手の奥さんが、相手男性の携帯電話やLINEのアカウントを用いて連絡を取ってきた場合は、男性本人にどのような状況か確認する術もなく、周囲にも相談できず、恐怖と不安に一人で辛い思いをされる方も少なくありません。
そんな時は、不倫慰謝料に詳しい弁護士に悩みや不安を打ち明けてみませんか?
この記事では、不倫相手の奥さんから慰謝料を請求された場合の対処法と、慰謝料請求の悩みや不安を相談できる東京の法律事務所を紹介します。
不倫相手の奥さんにばれた!慰謝料を請求されたときにすべきこと
ここでは、不倫相手の奥さんから慰謝料を請求された場合の対処法を解説します。
慰謝料請求に根拠があるか確認する
不倫相手の奥さんから慰謝料を請求されたら、まずはその請求に法的根拠があるかどうかを確認しましょう。
不倫の慰謝料を求める法的根拠は、民法709条および710条です。
(不法行為による損害賠償)
第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
(財産以外の損害の賠償)
第七百十条 他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。
引用元:民法 | e-Gov法令検索
すなわち、不倫相手からの奥さんからの慰謝料請求が認められるためには、以下の要件が必要となります。
- 奥さんに婚姻共同生活の維持という権利ないし法的保護に値する利益があること
- あなたが、①の権利ないし法的保護に値する利益を侵害したこと
- 上記②について、あなたに故意または過失があること
- あなたの行為によって請求者に損害が生じたこと
- 上記②と④に因果関係が存在すること
逆に言うと、以下のような事情があれば、慰謝料を支払わずに済む可能性があります。
- 不貞行為前に夫婦関係が破綻していた
- 相手男性との間に肉体関係(性交渉および性交類似行為)がなかった
- 相手男性が既婚者であることを知らなかった
- 相手男性から強制されて肉体関係に至った
不倫相手の奥さんが不貞行為の事実を知ってから3年が経過している場合は、時効により慰謝料請求権が消滅している可能性があります。
相場以上の額が請求されていないか確認する
慰謝料の支払義務が生じる場合でも、奥さんから請求された金額が適正額かどうかを検討しなければなりません。
一般に、当初請求される慰謝料の額は、相場より高額なことが多いです。慰謝料の適正額を知らずに、安易に奥さんの請求に応じてしまうと、後から「相場よりかなり高い金額だった」と後悔する可能性があります。
慰謝料の相場は、以下のような様々な事情を総合的に考慮して決められるので、判例で形成された相場も数十万〜300万円と大きな開きがあります。
- 不倫期間の長さや不貞行為の回数
- 不倫相手との同棲の有無、妊娠・出産の有無
- 相手男性に対して積極的に不倫関係を求めていたかどうか
- 婚姻期間、婚姻生活の状況
- 子どもの有無、年齢
- 生じた被害の程度(離婚に至った、奥さんがうつ病などを発症した場合など)
ご自身で、奥さんの精神的苦痛の大きさを金銭的に評価したり、ご自身と似たようなケースの裁判例で相場を調べたりするのが難しいでしょう。
そのため、奥さんから慰謝料を請求されたらその場で即答せず、金額が妥当であるかどうか、あらかじめ弁護士へ相談することをおすすめします。
不当な要求には安易に応じずに証拠を残す
社内不倫などのケースでは、不倫相手の奥さんから「会社を辞めろ。」「辞めなければ上司に話す。」と要求されることがあります。それ以外の場合でも、「慰謝料を払わないなら、SNSに晒す。」、「顔も見たくないから、遠方に引っ越ししろ。」と心理的・物理的な圧力をかけられることもあります。
このような社会的制裁を目的とした不当な要求には応じる必要はありません。
万一、不倫相手の奥さんが、あなたの名誉を毀損し、あるいは社会的評価を低下させる行為を移った場合には、その証拠を持ってなるべく早く弁護士に相談することをおすすめします。
奥さんからの慰謝料請求を無視するとどうなる?
奥さんからの慰謝料請求を無視していれば、支払いを逃れられるのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、無視し続けていると、解決に必要な時間や労力・費用が嵩む可能性が高まります。
無視を続けると、奥さん(あるいは代理人弁護士)から、内容証明郵便で慰謝料を請求されることがあります。この場合、後日証拠とすることが予定されているため、次のステップとして裁判も見据えている可能性があるでしょう。
奥さんからの請求を無視すると、「反省していない。」「不誠実だ。」と判断され、後の交渉や裁判で不利な状況に置かれたり、金額について譲歩してもらうことが難しくなったります。
直接やり取りをすることに不安を感じる場合には、弁護士に交渉を任せることも検討してみましょう。
不倫相手の奥さんから慰謝料を請求された方に向けた無料相談先一覧
ここでは、不倫相手の奥さんから慰謝料請求をされた方が相談できる東京の法律事務所を7つご紹介します。初回無料相談に対応している事務所もありますので、お気軽にご相談ください。
ネクスパート法律事務所
基本情報
当事務所の特徴
ネクスパート法律事務所の特徴は、以下のとおりです。
- 男女問題をめぐる慰謝料請求・減額交渉に注力している
- 平日21時までの相談に対応
- 男性・女性弁護士の選択が可能
- 弁護士費用のクレジットカード決済・分割払いが可能
- 全国10箇所に拠点あり|最寄りの事務所に相談可能
- 他士業・専門家との提携によるワンストップサービスを提供
※なお、本サイトはネクスパート法律事務所が監修をしており、ネクスパート法律事務所の広告に該当します。
渋谷第一法律事務所
基本情報


おすすめポイント
渋谷第一法律事務所をおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 代表弁護士が直接対応
- 専門用語を多用しない分かりやすい説明
- LINEでの相談予約が可能
- 明確な料金体系
グラディアトル法律事務所
基本情報


おすすめポイント
グラディアトル法律事務所をおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 男女問題をめぐる慰謝料請求に注力している
- 経営者の離婚事案のノウハウが豊富
- 電話での相談が可能
- 東京と大阪に拠点がある
- 専門用語を多用しない分かりやすい説明
弁護士法人東京スタートアップ法律事務所
基本情報


おすすめポイント
弁護士法人東京スタートアップ法律事務所をおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 3,000件以上の男女問題に関する相談実績がある
- 全国12箇所に拠点あり|最寄りの事務所に相談可能
- 専門用語を多用しない分かりやすい説明
- 明確な料金体系
アイシア法律事務所
基本情報


おすすめポイント
アイシア法律事務所をおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 代表弁護士が国内有数の法律事務所で実績を積んでいる
- テレビ、ラジオ出演実績がある
- 専門用語を多用しない分かりやすい説明
- 明確な料金体系
弁護士法人鈴木総合法律事務所
基本情報


おすすめポイント
弁護士法人鈴木総合法律事務所をおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 迅速な対応、随時の報告が受けられる
- 専門用語を多用しない分かりやすい説明
- 相談受付は24時間対応
- 明確な料金体系
弁護士法人若井綜合法律事務所
基本情報


おすすめポイント
弁護士法人若井綜合法律事務所をおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 年間2000件以上の男女問題・男女トラブルの相談実績がある
- 出会い系・パパ活トラブルに関しても実績が豊富
- 専門用語を多用しない分かりやすい説明
- 相談受付は24時間対応
- 明確な料金体系
不倫相手の奥さんから慰謝料を請求されても、支払わずに済むことや減額に応じてもらえることもあります。
ただし、当事者同士の交渉は難航する可能性が高く、感情的になってしまい、奥さんの反感を買うなど、さらなるトラブルが発生することもあります。
そのため、不倫相手の奥さんから慰謝料を請求された場合には、不倫問題に詳しい弁護士に相談しながら、円満な解決を図ることをおすすめします。
慰謝料減額交渉に精通した弁護士であれば、相手方の感情を汲みながら、誠実かつ合理的に交渉を行えるので、スムーズに解決できる可能性が高まります。
まずは、無料法律相談を利用して悩みや不安を弁護士に打ち明けてみませんか?
【この記事の監修者】
弁護士 寺垣 俊介(ネクスパート法律事務所)