不貞行為によって平穏な家庭生活が侵害されたことが認められたが、離婚には至っていないので慰謝料150万円のみ認めた事例

不二夫が不二子に対して愛之助と不貞行為を行ったほか、不二夫所有の記念硬貨等を無断で持ち出したとして、不二子に対して不貞行為による慰謝料300万円及び記念硬貨等の価額相当額の損害賠償請求を求めた事案である。


愛之助と不貞行為をするようになった当時、不二夫と不二子も性交渉に及んでいたとの事実が認められるから婚姻関係は破綻していなかったとされ、不二子による不貞行為によって平穏な家庭生活が侵害されたということができ、不二夫がうつ状態と診断されたことも認められるが、その一方でいまだに離婚するに至っていないから慰謝料150万円が相当とされた。


また、不二子が持ち出した記念硬貨についてはそれらの時価35万4430円であると認められた。

当事者の情報

不貞期間約2年5カ月
請求額800万円
認容額185万4430円
子供人数2人(14歳、11歳)
婚姻関係破綻の有無平穏な家庭生活を営んでいたと認められる

関連事例

  1. 不貞関係が離婚に至る主な原因の1つではあったが、婚姻期間が短…

  2. 不貞行為前には良好な婚姻関係だったが、現在では同居を拒み不貞…

  3. 不貞関係発覚後も訴訟提起時までの約3年4カ月の間、不貞関係が…

  4. 不貞行為によって婚姻関係が破綻したとはいえないが、婚姻生活に…

  5. 不貞行為を契機に同居の解消や婚姻関係解消に向けた行動を開始し…

  6. 婚姻期間22年と安定した婚姻関係を築いていたが、不貞行為によ…

検索

最近の記事

ご相談は無料です。
まずはお気軽にご相談ください。
  • 相談無料
  • 相手に合わせなくてOK
  • 全国対応
0120-1313-22
平日9:00-21:00 対応
メール・LINEにて
24時間受付中
PAGE TOP