不貞行為により家庭環境に大きな影響を与え、現在も関係が継続していることを考慮して慰謝料242万円が認められた事案

愛子が働いていたお店に客としてきた不二夫と知り合い、約6年前から肉体関係を伴う交際を開始し、不二夫が妻帯者であることを知った後も継続しており、不二子が愛子に対して不法行為に基づき慰謝料550万円の支払いを求めた事案である。


愛子は、婚姻関係は破綻していたと認識していたと主張したが、不二夫から不二子との夫婦関係が悪い旨の話を聞かされていたとしても、特段の裏付けもない状況であって、婚姻関係が破綻していると認識していたとは認めがたく、認識していたとしても愛子に過失があったというのが相当とされ、交際期間が約6年と長期にわたり、海外旅行に行くなどもしていること、不貞行為が原因として別居に至っていること、進学を控える子がおり、子らも精神的に不安定な状況がみられ、成績にも影響が出ていること、損害賠償を命じられることとなっても不二夫との交際を続けたいとしていることより、慰謝料220万円、弁護士費用22万円の計242万円が相当とされた。

当事者の情報

不貞期間約6年
請求額550万円
認容額242万円
子供人数2人(14歳、10歳)
婚姻関係破綻の有無一定程度希薄化していたと認められるも、別居後も婚姻関係が破綻していたとまでは認められない

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